アメリカのバイデン政権が中国共産党(中共)のテクノロジー分野への圧力を強める中、アメリカ下院の委員会は連邦政府の９つの部署に書簡を送った

書簡は、中共によるアメリカへの浸透に関する調査を政府全体で行うよう要請している

最近、アメリカ下院の監督•説明責任委員会は…
「司法省」
「農務省」
「環境保護庁」
「麻薬取締局」
「グローバルメディア局」
「財務省金融犯罪取締ネットワーク」
「航空宇宙局」
「連邦エネルギー規制委員会」
「国立科学財団」
など、９つの部署に書簡を
送った

これらの部署に対し「中共によるアメリカ社会、経済界、中国系コミュニティへの組織的な浸透を社会全体、政府全体で取り組み、阻止するよう求めている

時事評論家の唐靖遠氏は「中共によるアメリカへの浸透や影響力作戦は超限戦の一環として既にアメリカ内部で深く根を下ろしている、これら９通の書簡はアメリカが中共に対して国家的な対応を始めたことを示している

アメリカ下院監視•説明責任委員会のジェームズ•コーマー委員長は書簡の中で「中共が一発の弾も使わずにアメリカに対して戦争を仕掛けアメリカの経済セクターやコミュニティに影響を及ぼし浸透している」と述べた

中国の浸透と影響はアメリカの軍事、科学技術、金融、農業、教育、知的財産権に脅威をもたらしている
これにより全てのアメリカ人の命と安全が影響されている

委員会には連邦政府があらゆる必要処置を講じて中共による持続的な政治戦争の影響からアメリカ国民を守ることを確実にする責任がある

時事評論家の方偉氏は「中共によるアメリカへの脅威は既に両党(民主党•共和党)の共通認識となっている、両党はほとんど全ての分野で意見は異なるが中共に対する姿勢に関しては非常に一致している」と述べた

9通の書簡において委員会は「中共が数十年に渡りアメリカ社会に対して全面的に浸透している、影響を及ぼそうと試みておりその目的は明確だ」と強調している

経済スパイ活動から商業秘密の盗用、人権侵害、技術競争に至るまで中共はアメリカに対して最大の戦略的脅威となっている
その脅威は「地域及び世界覇権を争う全面戦争」に匹敵するとされている

分析によると「中共によるアメリカ内政への干渉は深刻で明白でありアメリカの主権が侵害されている」とされている

アメリカは中国に対する警戒心を強めている

時事評論家の唐靖遠氏は「司法システムについて言えば中共はアメリカで国境を超えた弾圧活動を沢山行っており多くのアメリカ市民を直接狙っている、これは事実上、アメリカの司法主権への侵害だ」

時事評論家の方偉氏は「以前はアメリカでの農地購入は自由で年間、数十万エーカーの購入が行われていた、中共がアメリカの農地を購入する目的は周辺の軍事基地を監視することやアメリカの農産品の弱点を探ることにあるかも知れない、しかし過去1〜2年で中国企業によるアメリカでの農地購入は1400エーカーにまで減少した」と述べた

識者は議会が送付した9通の書簡がアメリカの中国政策が過去40年に渡る中共の成長を助ける方向から中共の浸透の全面的な封じ込めへと転換していることを示していると考えている

対中政策の根本的な変化により将来の米中関係は更に距離を置くことになるだろう
これら9通の書簡は米中間の新しい冷戦の幕開けを示している

時事評論家の唐靖遠氏は「これら9通の書簡は事実上、アメリカの行政システム全体に大きな変化を促すものだ、つまり中共を競争相手から新たな冷戦の敵と見なすこということ」と述べた