うぉ!うぉしめえぇぇん!
「推しメン」魔法の言葉だ
明日への活力にもなるし仕事や学校を頑張る理由になる
僕は元々地下アイドルのオタクだったんだけどそこで唯一無二の「推しメン」に出会ったんだ
忘れもしない、18歳の4月に高校時代からの親友に誘われて初めて地下アイドルのライブを見に行った
そこで見つけたんだ「推しメン」を。仮に名前をひよこちゃんとしよう
ひよこちゃんはとあるアイドルグループの初期メンバーとしてアイドルを初めてまだ1ヶ月経ったかどうかくらいの駆け出しアイドルだった
そのライブはいわゆる対バンライブ、他にもアイドルは沢山いる
ひよこちゃんよりも暦が長いアイドルもいたし歌もダンスも上手いアイドルはいた
それでも僕はひよこちゃんに惹かれた、ひよこちゃんがステージ上で見せる笑顔に思い描いたアイドル像が重なったんだ
そこからひよこちゃん推しのオタクになった
ただその年の10月末にひよこちゃんはグループを卒業した
初めての推しメンの卒業に号泣したことをよく覚えている、仲良くしてくれていた他のオタクの人たちも「今日はリタの推しメンの卒業ライブだから一番前で盛り上げな」と背中を押してくれた
最後は互いに笑顔でバイバイしようと言って互いに泣き笑いしながら別れた
それからひよこちゃんは東京でアイドルを再開、しばらくして辞めてからは夜の仕事についたことを知った
今は夜は上がって東京で他の仕事について頑張ってるみたいだ
今でも彼女のXのアカウントはフォローしてるし機会があれば会いに行こうと思っている
親友から「テレビでお前の推しメン出てたぞ」って連絡もらってふと思い出したか長くなったけどこの日記を書きたくなった
ひよこちゃんへ
届いてはないかもだけど今でも俺は君を推しています、永久名誉推しメンと勝手に呼んでいます
あれから数年オタクは続けたし今でもアイドルの曲を聞いたりライブにもたまに行ったり別の子を推したりもしたけどやっぱり君を超えるアイドルはいなかった
他のアイドルを推した俺が言うのもなんだけど俺にとってのアイドルは君だけなんだ
東京っていう大都会で頑張ってる君、願わくばもう一度だけ会いたい、もし今度会うことがあれば飯でも行こう
これから待つ2つの道の先できっと...