過去に書いた小説を9
しがないコンビニ店員の俺がこんなにもてる訳がない
突然の出来事? 9
「おはようございまーす!」元気よく新居直生が店内に入ってきた。
「なおちゃんおはよう!今日も元気だね!」一夏が笑顔で直生に挨拶をした。
「って、店長は?あたしよりいつも早いじゃないですか?来てないんですか?」
「そういえば、来てないよね。充孝くん、佳也くんなんか聞いてる?」
「いや。夜も何も連絡なかったし、昨夜はオーナー普通に帰っていきましたよ。」
「だよなぁ。佳也、連絡入れてみたらどうだ?」
佳也は、事務室からオーナー夫妻自宅に連絡を入れてみた。だが、長い呼び出し音にも出る気配はない。
「だめですね。通じないみたいです。念の為、オーナー、店長それぞれの携帯にも連絡入れてみたんですが」
「ええっ、シフトどうするのよぉ」一夏が青い顔をしてうろたえている。
その時、店の前の片道4車線でものすごく大きな急ブレーキの音がした。
そして、地鳴りのような衝突音が低く響いてきた。