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東北大震災のとき…
避難所で悲しみにくれるお婆さんを…
天皇・皇后両陛下が見舞われた。

陛下は膝まずかれ、お婆さんの手を優しく両手で握り、何か語りかけられていた…

感極まったのか、お婆さんは子どものようにポロポロ涙をこぼしていた。

テレビで視ていて私までもらい泣きしてしまった

それと同じような話が先日の著名な作家のエッセイで語られていた…

誰もが知っているであろうジョン・レノンと妻のオノ・ヨーコ。
彼女の従兄弟にあたる著者は、たびたびお忍びで来日していた夫妻と行動をともにしている。

ジョンがニューヨークで撃たれる2〜3年前の最後の来日になったとき…

著者は夫妻を東京・新橋の、ある小さなバーに誘った。
そこは薄暗い狭いバーで、20代の若いギター弾きがいた。

著者はギター弾きに｢イマジン｣をリクエストした。

その時のジョンは髪を短かく切っていたので、一目では判別できなかった。

ギターを弾きながら情感を込めて歌う若者…
やがて…ジョンは彼の側にたち、ハミングを始めた…♪

心に染み入るような見事なハミング♪

やがて歌い終わった 若きギター弾きに 著者はそっと告げた。
彼がジョン・レノンだよ

若者は…目をまん丸にして
そして…子どものように大声をあげて泣き始めたそうだ

人は誰でも、生涯会えないかもしれない 敬愛＝尊敬する人物に思いがけず出会ったら、感極まって泣きだすようだ。

著者は語っていた…
ジョンの偉業は知っていたが、ジョンとは普通の親戚付き合いをしていて…まさかジョンがこれほど慕われていたとは… 若者のリアクションを見て初めてジョンの偉大さを知ったと。

心に敬愛＝尊敬すべき人・カタチを持つ人は心がブレない強く美しい人だと思ったものだ…

(画像は後楽園と隣接する岡山城。2012年４月撮影)


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