はじめまして。同性、異性に関わらず屈託のないよもやま話ができるメル友を探しております。趣味、グルメ、旅行、芸術、時事 etc.何でも気兼ねなく話せれば幸いですし情報交換もしたいですね。ちなみに私の趣味は美術・旅行ですが国内外の美術館巡りは最大の楽しみです。ついでの温泉巡りと土地の名産に舌鼓をうつこと。
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. 数年前のこと… カンヌかベネチアだったか忘れたが、ある催しが行われた。 世界中の映画関係者による過去の名作映画の投票だった。 関係者とは、映画評論家とか記者、それにプロデューサー、監督、脚本家などのことだが… 当然のこと、観客動員数や興業収入とは関係なく芸術性の高い名作の投票だった。 そして堂々の1位に選ばれたのが… 日本の小津安二郎監督の「東京物語」… 1953年(昭和28年)公開のモノクロ映画。 敗戦の焼け野原から まだ8年しか経ってない時代だったが… 朝鮮戦争の勃発とともに復興の兆しが見え始め、その後の急速な右肩上がりの高度成長期に突入する前夜の頃だ… この映画は劇場では観たことはないがビデオで二度観た。 モノクロの映像は、当時の時代背景を淡々と映し出し、時代の変貌に翻弄される家族の姿を見事に描きだした名作だった… 簡単な映画のあらすじ 広島の尾道で静かに暮らす老夫婦は子どもたちに会いに上京する。 開業医の長男夫婦、 美容院を経営する長女夫婦。 最初こそ老両親を歓迎するものの… やがて自分たちの家庭中心の生活には、両親の存在が疎ましくなってくる… そんななか、戦死した次男の婚約者だった節子(原節子)だけが、義理もないのに 老夫婦を真心込めて 世話をした… ラストシーンの… 尾道の高台の自宅で沖合いから聞こえてくるポンポン船のエンジン音、何気ない隣近所との会話…胸にしんみりと染み込むような名作だった。 小津安二郎監督は今から63年も前に、まるで予言者のごとく現在の「家族の変貌・崩壊」を予期していたのだろうか山田洋次監督は、この家族という大きなテーマを「家族はつらいよ」の作品にどのような切り口で描写するのか この新旧二つの作品を見比べるのも面白いだろう。 (画像は佐賀空港にて) … … … …