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もう20年近く前になるが結婚相談所に申し込んだことがある。
もちろん自分たちではなく東京で暮らす義妹の縁談の為…

本人の性格からか、あるいは固い仕事がらか、なかなか良縁に出会えないでいた。

20代半ばを過ぎ30才が目前に迫ると本人も焦り始めたのか、私たちが代理で申し込むのを嫌がるどころか期待さえしていたようだ…

福岡の中心部にあった結婚相談所。
入会金が30万ほどと かなり高めだったのは覚えている。
今のようにデータは電子化されておらず 分厚いファイルによる身元保証された人たちの経歴書・身上書だった。

全国のデータだから壁一面の棚に男女別・カテゴリー別にファイルは並べてあった。

早速、希望の居住地 ・年齢・年収・学歴 などを書き込むと、翌日には該当者のリストが15人ほどFAXで送られてきた。

これを義妹に電話で知らせて5人ほどに絞ってもらい…
相談所に連絡するや 数日のうちに先方の OKが出た3人とのセッティングが始まる。これは確か1回につき10000だったろう。

そして見合いとなるわけだが…その場には当地の相談員も立ち会うので何も心配はいらない。

そして上手く成就したら成功報酬が10〜20万くらいだったか。

どころが20回ほど見合いしたろうか…
こっちが良くても相手がダメ、またその逆の結果で、ことごとくダメだった。

やがてそこは退会して本人任せにしていたが…そのうちマンションを手に入れ年齢も四十半ばとなり 生涯を独身で過ごす決心をしたとか言ってたが…本心はどうだろうか

ところで…
先の結婚相談所の話に戻るが、閲覧は自由なので、どんな人が申し込んでいるのか覗いてみた

びっくりした
男性は平均以上の年収に学歴…自営業が多かったようだが、
女性も医師や教師、キャリア公務員などと素晴らしいキャリアの持ち主が多く、写真も美人揃いだった…
なんでこんな人たちが
今のお手軽な出会いとは隔世の感がある…



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