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1989年6月4日は私にとって忘れられない日だ
息子が産まれた日であり、世界中を震撼させた天安門事件の日だ…

天安門事件とは…
学生・市民ら数万人が天安門広場に座り込み、中国政府に民主化を要求したものの人民解放軍により武力弾圧された事件だ
広場を封鎖した人民軍は四方より戦車を突入させ無差別銃撃と戦車のキャタピラーで容赦なく学生らをミンチにしていった…

このとき私は産婦人科病院で現場からのCNNニュースに釘付けになっていた。

驚愕した
犠牲者は3千人以上にものぼる。現代社会においてもこれだけの残虐行為を行なう共産主義とはいったい何なんだ
体制維持のためには 自国民でも平然と殺戮するこの国は悪魔なのか
あのソビエト連邦でさえ崩壊のさい軍は 決して市民に発砲はしなかった…

今の中国ではこの事件は封印されている。ネットでの検索は不能だし、話題にでもしたらたちまち公安に拘束されるほどのアキレス腱になっている。

そして最近では記憶にも新しいノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏の獄中死
劉氏は08憲章の起草者の一人だが…
選挙による民主化要求が共産党の逆鱗にふれ国家騒乱罪により投獄された。

そして末期ガンにもかかわらず獄中で放置された。
いや、最期にいたって喧伝とばかり最善の治療を行なってる 体裁をとって海外に映像を流した
まったくの茶番だった。
夫妻の海外での治療を頑なに拒み続けた理由は、出国によって真相が露見するのを恐れたからだ。
秘密裏に懸案を処理したかった政府のおぞましさよ
その後、劉氏の遺体は直ぐに荼毘にふされ墓をつくることも許されず、遺骨は海に散骨された。
なぜなら、墓をつくれば、そこが民主化運動の聖地になることを恐れたから。
そして残された奥さんは今でも軟禁状態に置かれている。
これが中国の正体だ
もし、この日記を日本ではなく中国で投稿したら直ぐに削除され私は当局に拘束されるだろう…