中国での将来期待される中核産業と言えば、新エネルギー車や太陽光発電などを思い浮かべるだろう。
しかし、中国には、もう一つの巨額の利益を生み出す「産業」がある。

それは「臓器移植」である。

中国には、臓器移植用のマッチングシステムと大規模な生体臓器ストックが存在する。

今回は、中国で最も急速に成長し、また最も恐ろしい臓器移植産業についてお話しをします。

2024年3月29日、ソーシャルメディアのX(旧Twitter)に驚くべき内容の映像が投稿された。中国のある若い男性が、自分のアリペイアカウントが、自動的にある臓器提供の組織にバインド(関連付け登録)され、その組織に自分の臓器提供の意志の授権が行われていることを偶然発見したと述べた。

そして、彼の臓器寄付に関する登録情報は、アリペイに同期(彼のアリペイアプリと臓器提供機関のデータに「お互い」が同一の状態になっていた)されていた。

彼は「私はこのような(組織)にバインドしたことは無い」と述べた。
つまり、彼は自分が全く知らぬ間に臓器提供のドナーとして登録されていたと言うことである。

彼は「私は臓器寄付なんかしない。何故なら、臓器寄付については巷で、様々な情報が流れているからだ。それは皆んなも自分で調べれば分かる事だ」と怪訝(けげん)そうに述べた。

ここで言う「巷での様々な情報」とは？中国に於ける臓器移植の増加と、それに伴う多くの若者の奇妙な形での行方不明者や不可解な死亡者との関連を指している。

2024年時点で中国でのアリペイのユーザー登録数は10億を超え、中国最大の電子決済プラットホーム及び、オンラインコミュニティとなっている。

全てのユーザーの個人情報とプライバシーは、アリペイに依って全て完全に把握されている。

しかし、アリペイは単なる一つのオンラインアプリに過ぎず、このような行動の背後には、ある生体臓器の摘出実態が隠されている。

中国の臓器移植手術数は、世界第一位である。

2020年「中国臓器移植発展基金会」の理事長であり、中国共産党(中共)の元衛生部部長の黄潔夫(コウケツフ)氏は「中国の臓器移植は、まだ社会経済の発展ニーズを満たしていない」と述べている。
また同氏は「中国の臓器移植は、2023年迄に世界一位を目指しており、年間で５万件の臓器手術が行われる予定だ」とも述べた。

しかし、実際には手術数は、これを遥かに超えていると外部は見ている。

2016年、カナダの元アジア太平洋担当の国務長官である故デービッド・ギルガー氏とジャーナリストのイーサン・ガットマン氏、そして人権弁護士のデビッド・マスタ氏は、中共による生体臓器の強制摘出に関する調査報告を発表した。

報告書によると、中国での臓器移植手術の数は、年間で約6万件〜10万件にも昇り、2000年以降は、累計で150万件に達する可能性があると指摘している。

中国では、臓器移植手術の数が多いだけでなく、移植手術を待つ時間も驚くほど短い！

アメリカ衛生部の報告によると、アメリカでは、レシピエント(臓器を提供する人をドナー、移植を受ける人をレシピエントと言う)が肝移植を待つ場合の平均時間は、796日であり、一方中国肝移植登録センター(CLTR)のデータによると、2005年〜2006年の間に行われた臓器移植では、レシピエントは数日または数時間で、マッチングする肝臓を受け取ることが出来たとされている。

驚く程、短い待機期間でマッチングする臓器を受け取れると言うことは、中国では非常に巨大で常に利用可能な臓器のストックが存在することを示す！

中共にとって、臓器移植は巨大な政治的、及び経済的な利益をもたらしている。

2022年12月、中国文学芸術界聯合会(ブンガクゲイシュツカイレンゴウカイ)の元党組書記である高占祥(コウセンショウ)氏が、病気で亡くなった時、中国全国政治協商会議の副秘書長である朱永新(シュエイシン)氏は、彼を追悼する際に「ここ数年間、高占祥(コウセンショウ)は、体内の臓器を何度も交換しました」との言葉を発した。

この話は中国の高官が臓器を何度も交換している秘密を公開にした事となった

高占祥(コウセンショウ)は、正省部級の官僚に過ぎないが、そんな彼ですら何度も臓器を交換することが出来る訳です

中共の内部には、高占祥(コウセンショウ)よりも偉い官僚が沢山おり、その官僚達の家族や彼らと結び付いた富豪達も沢山存在している。

中国のエリート達に臓器を提供することは、中共が臓器移植を行う主要な目的の一つでもある。

更に中共は、臓器機関を利用して、世界中の政治家や大富豪達を惹き付け、巨大な政治的利益を得ている。

また中共は「一帯一路」沿いの国々との臓器移植に協力し、臓器移植の産業を海外へも輸出している。

中共は、臓器移植から政治的利益以外に巨大な経済的利益も得ている。

沈陽に拠点を置く国際移植ネットワークシエンセンターが公表したデータによれば、2006年の臓器移植の価格は以下の通り。

角膜＝3 万�j
肺＝15〜17万�j
心臓＝13〜16万�j
腎臓＝6万2千�j
肝臓＝9万8千〜13 万�j
膵腎＝15 万�j

同センターのウェブサイトには「これほどの移植手術の数は、中国政府のシエン無しには達成出来ない」と掲載されている。

中国での年間臓器移植の手術の数を考えると、これがどれほど巨大な経済的利益をもたらすか想像出来る。

1999年迄、中国での臓器移植手術の数は非常に少なかったが、翌2000年以降に急増している。2003〜2006年にかけてピークに達し、年間で1 万2千〜2 万件の臓器移植が行われている。

これは「真・善・忍を修める法輪功学習者(ファールンゴンガクシュウシャ)への迫害が始まった1999年と時期的に一致する。

臓器の出所について、中国当局は死刑囚からの提供と主張しているが、このような大規模で提供迄のタイムレスの数を説明するには、到底納得が出来ない。

イギリスロンドンに本部を置く「中国独立法廷」は、2019年に中国は長年に渡り「大規模な」生体臓器摘出が行われていると述べ、法輪功学習者(ファールンゴンガクシュウシャ)が、主要な臓器移植の提供源であることが確認されたと報告している。

そして近年、違法な臓器摘出の黒い魔の手は、新疆ウイグル人、キリスト教徒、政治犯、及び一般人民にまでにも及んでいるとされている。

長年に渡り、国連🇺🇳反酷刑委員会やアメリカ議会は、中国の臓器移植産業に於いて、政治犯や良心の囚人(法輪功学習者など)を虐殺している問題が存在すると指摘し続けて来た。

2022年11月、アメリカの「法医看護学院」と「強制臓器摘出に反対する医師の会(DAFOH)」は、オンライン会議を開催し看護部のデボラ・コリンズ・ペリカ主任は「本人の同意無しに誰かの臓器を強制的に取得することは、最も邪悪な行為である。しかし、このような行為は、中国で政府の承認と支持を得ており、警察や軍隊によって監督•管理されている。臓器移植は中国で、巨額の資金を生み出す産業となっている。」と述べた。

2023年12月、中国国務院は「人体臓器移植の寄付と移植に関する規則」の更新版を発表した。

新バージョンの規則では「臓器の寄付に自発的で無償の原則を採用し臓器移植の管理を強化する」と定められていた。
同規則は、2024年5月1日から実施されたこととなっている。

一部の評論家は「これは、中共が生体臓器摘出を合法化し、全ての生体臓器摘出を臓器提供者の合意のもとで、行われるものであると説明する為と考えています。」

中共の卑劣さと残虐性は、想像を絶するものであり、中国の民衆に対する暴虐と脅威は限り無いものである。

悲しい事に現在、中国人は、まだ中共による国家テロの下で、戦慄する生活を送るしか無いと言わざるを得ない

中共の生体臓器摘出に関しては、日本人の暴力団組織に所属するヤクザが、中国へ出向き、臓器移植を行った事実をYouTubeで公開している。その場に居合わせた組員の一人が具体的に臓器提供者がどのように扱われていたか語った内容では、ドナー提供者は、中国人の20代前半の健康的な男性で、既に手足の腱を切断され身動き出来ない状態で麻酔で眠らされていたとの証言を述べている。