50も過ぎれば、そろそろ食事にも気をつけるべきなんだろうけど、ラーメンなりマックなりケンタなり、ファーストフードの呪縛から逃れるのは至難の業で、土日休みのうちのどれか1食は、ファーストフードで済ますことが多い。

そんなジャンキー食生活にあって、意外にこれまで食べたことがなかったバーガーキングを初体験した。
自宅のすぐ近所こそ店舗はないけれど、どこかのショッピングモールとか出先ではよく見かけるし、たまたま縁がなかっただけで、意識的に避けていたわけではない。

噂に聞くワッパーはさすがにデカすぎるかなとJr.のセットにしたけど、それでも十分なボリュームだったから、ジャンク中毒とは言え、胃袋は年相応に小さくなっているらしい。

へぇ、マックとはちょっと趣が違うけど、これはこれで美味しいねぇ、いかにもアメリカンな感じで…
などと思いつつ食べていると、かつて子供の頃に感じた味覚の記憶がスッと蘇ってきて、とても懐かしい感じがした。

実家の近所、といってもそこまで近くもないけど、アメリカ軍の施設があった。
治外法権（正しくは地位協定）で守られたその広大な敷地の内部はアメリカそのもので、普段は関係者以外立ち入り禁止だけど、年に1度だけ一般開放され、誰でも入ることができた。

9.11以降はいろいろと厳しくなったみたいだけど、当時はまだ規制も緩くて、持ち込んだ自転車で基地内を走り回りながら、いかにもアメリカンな住宅街やら学校やらスーパーやらを自由に散策できて、日本にいながらリアルなアメリカを肌で感じられる体験は、子供ながらにとてもワクワクして楽しかった覚えがある。

見るもの聞くもの全てが英語なのは当然として、買い物もドルで。
親からもらった*は普通に日本*だから、両替しないといけない。
今でこそ1ドル160*で大騒ぎになるけど、当時はたしか250*くらいだった気がする。

そこで食べたハンバーガーの味こそが、今回バーガーキングで記憶が蘇ったその味だった。
40年以上も前のことだから、記憶が正確とは限らないけど、でもきっと、おおよその方向性はあの時に感じたアメリカの味と同じに違いない。

マックもバーガーキングも、どちらもアメリカ発祥に違いはないけど、マックを食べても特にアメリカを感じないのは、たぶんマックが日本人の味覚に合わせた結果なんだろうし、他方バーガーキングは直火焼きが売りのようで、そのスモーキーな味わいがアメリカ感を醸し出してるのかなと。
どちらが良い悪いではいけれど。

ところで、バーガーキングの略称は？
と思って検索すると、バーキンかバガキらしい。
マックとマクドみたいに東と西の違いだろうか。
ついでに出てきたファーストキッチンはファッキンだと。
いやいや、ファッキンはダメでしょ（笑）