やっさんへ
38歳から働きだした会社に、私とは現場経験がずっと長いが同級生のやっさんがいた。
現場経験の少ない私にやっさんは、いろいろと仕事のやり方を教えてくれた、普段はむすっとした表情をしていたが、とても優しさが滲みでていた。
ある日、仕事が立て込んで忙しくしていたせいか、やっさんは肝臓を悪くして入院した。
私も仕事が忙しく中々見舞いに行けずにいた、最初入院したとき一回だけはいけたが。
私達が仕事に没頭していたさなか、やっさんはとうとう帰えらぬ人になった、葬儀では奥さんがきょうじを述べ最後の言葉は語気を強めて あなた今でも愛してます と泣きながら叫んでいた。やっさんは、家庭でもいい夫、父親であったんだなと感じた。
40歳あまりにも若すぎる死である。
やっさん有難う、やっさんの分まで頑張って俺、生き抜いて行くからね。