その後…
容態は安定していて特に心配はないと、仕事中に母からメールが入っていた。
仕事終わりにチラッと様子見に行くつもりでいたものの、面会は「1家族2名まで15分以内」という制限があるらしい。
とりあえず大丈夫そうだし、今日は行かなかった。

それにしたってずいぶん厳しい制限だなと。
他の病院はどうなのかと調べてみたら、いまだに全面禁止のところもあるようで、2名15分は割と標準的な範囲内らしい。
自分も含め世間一般では過去の出来事として忘れられた感のあるコロナだけど、医療関係では今もなお切実な問題なのだろう。

あるいは、少しうがった見方をすれば、病院側からしたら面会者なんて仕事の邪魔で、素人のくせに余計な口出しするし、入院費には面会者の相手をする手間賃なんて含まれてないわけで、コロナ対策を理由にした面会制限は、体の良い無駄の排除なのかなとも思う。
面会者なんていない方が、仕事がはかどるのは事実だろう。

そうそう、コロナ対策と言えば、最初に父を連れて行った病院で、うっかりノーマスクで入ったら看護師さんに怒られてしまった。
マスクなんて普段全く付けなくなって久しいから、その習慣自体を完全に忘れていたもので。
咳もクシャミもない人がマスクを付けたところでどれだけの効果があるのかよくわからないけど、そういうルールなら仕方ない。

これも見方を変えれば、本当は個人個人が周囲の状況や自身の体調から着用の要否を適切に判断すればいいんだけど、そうして個人任せにすると、ゲホゲホやりながら「ワシはマスクなどいらん！」とか言ってわけわからん頑固ジジィが出没するから、だったら一律に全員マスク着用としておいた方が、余計な気を遣わないで済む。

院内感染でも起こせば世間から何言われるかわからないから、過剰だとわかりつつも防衛しないといけない事情はわかるけど、そうして目の前のリスクだけクローズアップするんじゃなく、もう少し長いスパンで見たとき、徹底した無菌状態がはたして良いことなのかなと、かえって事態を長引かせるような気がして。

水清ければ魚棲まず。
男女の出会いも清く正しいだけが全てじゃないよねw