未熟さをわきまえ、どんなときも教えを請う素直な姿勢を忘れない。
世に「天才」といわれる人たちと付き合うにつれて、ほんとうの天才は変人でも異能の人でもなく、じつは、ごく普通の人だということがわかりました。ただ、彼らを一般の人と分けているのは、彼らが、とりわけ謙虚で素直だということです。その知識を仕事に生かせば、能力も上がることでしょう。周囲に褒めそやされるようになってからも、なお、自らの未熟さを意識し、素直さと謙虚さを保つことができるか。これが、本物になれるかどうかの分かれ道といっていいようです。能力が上がったように思えても、まだできないこと、知らないことはたくさんあるはずです。目上の人は、すでにあなたと同じ経験を積んできているという事実もあります。こうしたことを自覚している限り、その人の可能性は無限大に広がっていくことでしょう。仮に人に意見するようなときでも、己の未熟さをわきまえ、けっして驕ることなく、あくまでも教えを請う姿勢を忘れないことです。