反省はしない
*や時間など、いろいろな無駄遣いがありますが、心の無駄遣いというのも実はあります。 心とは、脳の活動です。
私たちは脳を使って、いろいろなことを考えたり、感じたりします。
喜怒哀楽など、感情が動くことが心の活動と言えます。
たとえば、美しい景色を見て感動する、美味しい料理を食べて良い気分になるといった、プラスの感情はいいのですが、無駄な心の活動もあります。
今回は、それについて考えていきます。
心の無駄遣いとして、反省することが挙げられます。
「反省することはいいことでは?」
と意外に思われる方も、多いかもしれません。 しかし、反省することは、実は建設的ではないのです。
学生の頃、運動部だった方のお話です。
試合後にはいつもミーティングをして、1人ずつ反省のコメントを 述べていました。
その時に、たとえば、
「次はエラーしないように 気をつけます!」
「次回は頑張ります!」
といったコメントを言う人がいます。
しかし、これらのコメントは、具体的に何をすればいいのかを全く考えていないのです。
エラーをしないように気をつけると言っても、技術が変わっていなければエラーを繰り返します。
「頑張ります」にいたっては、何をどう頑張るのかすら分かりません。
また、反省というのは建設的でないこともありますが、ネガティブな発想にもなりがちです。 先の例で言えば、エラーや暴投など、自分の悪かった部分を思い出してしまい、具体的な解決策もないままです。
このように、反省することは一見いいことのように見えますが、実は、心の無駄遣いに終わってしまうことの方が 多いのです。