バリ山行を読みました
最近の芥川賞を獲った「バリ山行」を読んだ。
タイトルの「バリ山行」とは、バリエーション山行の略だそうで、整備された登山道ではなく、自ら道を切り開いていく山登りとのこと。文中にも書かれているが、危険を顧みない身勝手な行動とも取れる。ただ、これも文中に有るが、もともと登山道は最初に誰かが切り開いているわけなので、一概にNGとするのも適当ではなさそうに思えた。
ストーリーは比較的簡単で、主人公が実社会の荒波から逃れるように山中に分け入っていくのだが、読みながらハラハラ、ドキドキしつつ
「自分はバリ山行はしないけど、こうして浮世を忘れるように危険や限界を感じつつ没頭することってあるよな」
と思っていました。
体力の限界まで、走ったり、自転車を全力で漕いでみたり、
昔は車で峠道を飛ばしたこともあった。
幸い本当の限界を越えてしまうことは無く今でも生きながらえているが、そうしてから、何も無かったように日常に戻って過ごしているな、と。
ちょっと山にでも行ってみようかな。
もちろん、安全第一に一般の登山道で(^_^)