医療
日本の国民皆保険制度は、1961年に始まりました。
もう60年近く前になります。
これは世界に例を見ないシステムです。
ほぼ全ての国民が最高レベルの医療を受けられる素晴らしい制度です。
しかし、この制度にはさまざまな問題があります。
今回は、それらの問題点について、考えていきたいと思います。
まず、医療費の増大です。
医療費は年々増加しています。
既に40兆*を超えていますが、5年後には60兆*ぐらいになってしまうと言われています。
なぜ医療費がそれほど増加するのかと言うと、 少子高齢化だからです。
日本では、高齢化が進んでいます。
歳を取れば取るほど、病気になる確率が高くなります。
そして病院で、さまざまな治療を受けると、 それだけ医療費がかかります。
国民皆保険制度が始まった 1961年
当時は、若い人が多く、高齢者が少ないという きれいな三角形に近い形をしていました。
このような状態であれば、医療費もあまりかかりません。
そして若い人が保険を負担するという、理想的な形が築けていました。
では、それから60年近く経って、どうなったでしょうか。
高齢者が増えて、それを支える若者が少なくなりました。
ピラミッド型というより、倒れそうな塔のような形です。
医療費もかかりますし、皆が保険を負担しようとしてもカバーできない状態になってしまっています。
同じシステムが 60年間も続くのはなかなか難しいものがあります。