これは20年近く前の
出来事なんですが

冬のある日小生は
仕事に出たあと

元妻がリビングから
ベランダを見ると

小型で見たことのない
鳥が手すりに停まって
いた

鳴き声はギーッと言う
聞いた事のない鳥で
あったようだ

エサを捜している
様子だがベランダに
あるはずはない

元妻が試しにお米を
少しおいてみた

暫くしてベランダを
見ると先程の鳥が
お米を食べている

それから毎日のように
ベランダにお米をおくと
食べに来ていたそうだ

20日ぐらいすると
ベランダに現れなくなり

元妻も北の国に
帰って行ったのかと
思っていたら

ある日ベランダから
その鳥の鳴き声がした

覗いてみるとその鳥と
少し小さい鳥がベランダに
停まっていて

元妻に気がつくと
2羽で飛び立って
行ったそうです


その後は一度も
その鳥を見かける
事はなかったそうで

毎日お米をくれた
感謝の気持ちと
子供も無事に産まれたと


故郷に帰る前に
元妻に伝えたかった
そう感じたそうです

小生はそれを一ヶ月
以上後から元妻に
聞いたんですが

話しても小生が信じて
くれないと思って
言わなかったそうだ

元妻はそんな話を
作るような女性では
なかったけど

確かに小生はにわかに
信じられないでいた

その頃は鳥の事を
良く知らなかったから
鳥にそんな知恵があると
思いませんでした

しかし、セキセイインコを
飼うようになってから
小さな鳥が頭もいいし
感情も持っている事が
解ってからは

元妻の話しは本当だと
信じるようになりました

その鳥は翌年からは
見かけなかったそうです

では、またいつか、笑