毎日、毎日、毎日
繰り返し
でも誰にも感謝されず
当たり前のように。

作っても残されて
さっき洗ったのに洗い物がまた増え
明日必要なのに前夜に言われ
重い物もかさばるものも
暑い中寒い中でも買いに走り
たまには少し手伝えって思ったり
丸投げなのに何かあれば自分のせい
溜め息もそりゃ出るけど
それでも誰かのために
身を奉じて
じっと堪えて。

月日がいつの間にか過ぎて行き
羨んだり、妬んだり、
まわりは楽しんでるのを見聞きし
非日常に身を投じてみたくなり
このまま自分は歳を重ねていく事に
急に不安や虚しさを感じ
息苦しさをどこにぶつけていいのか
若い時のような
無邪気に笑い合う感じ
忘れ去った感情を
探しに行きたくなる衝動を
もう誤魔化せなくなり。

誰にも知られず
自身を解放したい
誰にも迷惑をかけず
日々に頑張れるバランスを
欲する自分を見つめた結果
ここに辿り着き。

無いものねだりでも
甘えたいだけでも
寂しさを埋めるだけでも
違う、理由はひとつじゃない。


心の奥底に潜む
もうひとりの自分は
我が儘で貪欲で卑しくて臆病で
捻くれて醜い姿を曝け出し。

清く正しく明るい
真っ直ぐな世界だけで
生きて行けるなんて贅沢なこと。
そんな徳を持った
聖人君子や聖女なんて
きっと極少数にすぎない。


暗闇からやがて夜明けの静かな
紫色の空へと移り行くように
変わらないけど違う新しい日が
訪れていく様を
楽しんで揺らめいて。


どんな人生を過ごすかは
自分でしか選べないもの。
誰のものでもない
この世で唯一の自身の人生を
皆過ごせているのなら
幸せを求めることは自由。

何気ない日々の中に
情熱と希望がきっと
溢れている。


「自分自身を信じてみるだけでいい。
　きっと、生きる道が見えてくる。」
　　(ゲーテ；ドイツの詩人・劇作家)