金山峠往復
　セイメイバンでSEIMEIのポーズをとってみようと思い立ったのですが、出発予定の午後10時には遭難確実な雨量になってしまい、やっと天候の回復をみたのは午前6時のこと。大月駅まで自転車で赴くのは諦めて電車で向かいましたが、それでも大月駅着は予定より5時間遅れているので計画を変更し、金山峠往復に切り替えます。
　大月駅前の商店街を西に進みます。巻き寿司といなり寿司が店頭に並んでいますのでお弁当として購入していきます。実は、商店街が開いている時間帯に来たことがないので新鮮な発見です。最初に現れた昭和橋跨線橋を渡り北上を続けると、花咲山への道しるべ、続いて稚児落としへの道しるべが表れやっとこの道が金山鉱泉への正しい道だと実感できます。
　えっちらおっちらペダルを回していると、物干し台のおばちゃんが「危ないから気をつけてね」と声をかけてくれます。途中、遅能登林道との分岐がありますが、違うことなく、大月金山線を進みます。
　紅葉とせせらぎを楽しみつつ、ついに堰堤の前の登山道入口に辿り着きました。日の入りは16時30分くらいなので、ここからはタイムトライアルとなりそうです。
　昨夜の激しい雨で流されることなく耐えた橋をおそるおそる渡ると、道幅狭く急登の巻道が始まります。高度をかせいだところで振り返ると冠雪の富士山が観られます。踏み跡の薄さに悩まされ、3度道を見失いましたがどうにか金山峠に達しました。大岱山への分岐を通り過ぎてまでわざわざ金山峠まで来た理由は、送電鉄塔の真下に行けるからです。
　道筋は記憶しているとはいえ、とにかく踏み跡が薄いので、陽の出ているうちに下山を完了したいものです。補給にさく時間を最小限に留めつつなんとか登山道入口まで戻ってきたのは16時33分。計算通りとはいえあせりました。