内戦が続く中東のシリアで、政権側が支配してきた第2の都市に対して反政府勢力が大規模な攻撃を行い、大部分を制圧した。
シリアの内戦はこのところこう着状態が続いていたが、情勢の悪化が懸念されていた…

シリアでは2011年「アラブの春」と呼ばれる民主化運動が波及する形で反政府デモが各地に広がり、これをアサド政権が弾圧したことで激しい内戦に発展した。

アメリカは反政府勢力をシエンしたが、アサド政権と反政府勢力の戦闘が激しくなるなか、混乱に乗じるかたちで過激派組織IS＝イスラミックステートが勢力を拡大させ内戦が泥沼化した。

アレッポは反政府勢力の最大の拠点であったが、2016年にロシアのシエンを受けたアサド政権側が完全に制圧した。

今回の反政府勢力による大規模攻撃を受けて、ロシアは反政府勢力の拠点を空爆したほか、アサド政権側に追加の軍事シエンを約束したと報じられていた。

アメリカのCNNテレビは、「反政府勢力は奇襲攻撃を始め、長年ほとんどこう着していた紛争を再燃させた」と伝えていて、戦闘の拡大や避難民の増加など、情勢の悪化が懸念されていると報道。

シリアのアサド大統領は先月の11月24日、予告なしにロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領と会談した。ロシア大統領府が翌25日に発表した。アサドのロシア訪問は、2023年３月以来。アサドは当時、ロシアによるウクライナ侵攻を支持するとプーチンに伝え、堅固な協力関係を確認し合ったばかり。

ロシアは2015年にシリア内戦に介入し、アサド政権を*した同盟国。プーチンは、今回の会談で、変わらぬシリアシエンの方針をアサドとの間で確認したとみられる。アサドは会談の冒頭「両国では数十年間、信頼関係が維持されている」と評価していた。

一方、シリア内戦で反体制派を*してきたトルコのエルドアン大統領は、アサドへの接近を試みているとされる。プーチンは、ロシアの仲介によるシリア・トルコ首脳会談の実現の可能性も探ったもようだ。

しかし、ロシアが軍事シエンする中東、西アジアのシリアで、政府軍の拠点アレッポに対して反政府勢力が、大規模な攻勢を仕掛け先月の11月30日、政府軍や警察はアレッポから散り散りになって逃亡又は、反政府軍によって捕えられているとのこと。

本来ならば、バシャール・アサドの後ろ盾となっていたロシア軍が大軍を*軍として送り込み、反政府側を攻撃していたところだが、ロシアは北朝鮮の手を借りて、ウクライナとの前線を守るのに精一杯で、シリアのアサドに*軍を送る余裕など無くなっている。

また、バシャール・アサドと親密な関係にある武装組織ヒズボラの後ろ盾となっていたイランは、イスラエルとの戦争で指揮官達を次々に失いイランもシエン軍を送る余裕が無くなっている。武装組織ヒズボラもイスラエル軍の大規模空爆などにより壊滅的な状況にある。アサド政府軍に協力していた武装組織ヒズボラの弱体化は、即アサド政権の弱体化にもつながる。

ロシアがシエンして来たアサド政権は崩壊し、バシャール・アサド大統領は既にモスクワに逃げたとの一部報道も有る。
ダブルシエン国のロシアとイランの後ろ盾が無くなったバシャール・アサドは、国外逃亡の道しか残されなくなったと言いことだ。

こうして独裁国家の悪魔がまた一人消えて行く、その先に有るのはプーチンか？