余裕時間を設けておくことによって、不測の事態に備えることができます。
しかし、順調に作業が進むと、逆に時間が空いてしまう場合もあります。
そこで役に立つのが、「プロジェクト在庫」の準備です。
もともと在庫管理の世界では、「在庫」とは将来必要となるものを事前に準備しておくことを意味します。
製造業では、部品や原材料、完成品などを適切な量だけ持つことで、急な注文やトラブルにも
柔軟に対応できるようにしています。
プロジェクト在庫とは、これを個人の時間管理に応用した考え方です。
つまり、「いつでも取り組めるタスクや学習素材をストックしておく」ことで、思いがけず空いた時間を無駄なく使うことができるようになります。
在庫管理の本質は「時間差を埋める存在」にあります。
たとえば、コンビニに並ぶコーラも、在庫があるからこそ「すぐに」手に入ります。
もし在庫がなければ、製造から納品まで何日も
待たなければなりません。
時間管理でも、急に15分や30分の空き時間ができたとき、事前に「プロジェクト在庫」を用意しておけば、その時間をすぐに有効活用できるのです。