ケルスス図書館(トルコ旅行記)
ケルスス図書館は、エフィソス遺跡の最も著名なメイン観光の1つです。
エジプトのアレキサンドリア図書館に並ぶ12,000冊を誇ったといわれる蔵書は、260年の火災により失われ、現在は遺構として建物の一部が残るのみで、現在の遺構は、1978年に修復されたものです。
しかし、歴史的・建築的価値の高さと、保存状態の良い印象的なファサードから世界遺産に登録され、エフェソスのシンボル的存在として、四季を通じて多くの観光客が訪れる場所です、
この図書館は、ローマ帝国の執政官ティベリウス・ジュリアス・セルシウス・ポレマエアヌスが、114年に死去したのに伴い、息子のティベリウス・ジュリアス・アクイラ・ポレマエアヌスが建設しました。
非常に文化的に重要な役割を担うだけではなくセルシウスの霊も兼ねた記念建築で、後年の発掘調査により図書館内西の壁の下には、エロス・ニケ・花輪・バラなどのレリーフが施された大理石の棺が発見されました。
なお、図書館のファサードの碑文には、「アクイラは死去に際し図書館の保存と蔵書の購入のために25,000デナリオンを遺贈した」と書かれています。
また、エフェソスには、早くからキリスト教が入り、新約聖書にはエフェソスの教会にあてた書簡、エフェソの信徒への手紙の記述が、また、使徒ヨハネは、パトモス島の流刑を解かれた後、エフェソスの教会の主教を務める傍ら「ヨハネの福音書」を書いたとの伝承があります。
さらに、イエスの母マリアも使徒ヨハネと共にエフェソスで余生を送ったと伝えられ、古代の西洋歴史好きにとっては、見どころ満載の遺跡です。
【溢れ話3】
オデオンと呼ばれる音楽堂は、大理石で半*形のすり鉢の形状をしていますが、観客席の座面の幅や、高さが約22インチ(約56cm)に相当し「ローマサイズ」として多くのローマの遺構の標準サイズとなっています。
現代の基準よりも高く、古代ローマの劇場建築の重厚さを示すととに、当時の人々が座る際に座面をより広く使う、あるいは観客の視界を確保するための設計と考えられています。