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わが家の菩提寺は浄土真宗大谷派(東本願寺)だが、毎月二回月命日にお参りに来てもらっている。
門徒数が1千戸近くの大寺だから、葬儀や法要など以外は、ほとんど弟子坊さんの 役目になっている。

弟子坊さんは、大概他の寺の子弟であり各地の同門の寺を2〜3年おきに修行して回っている。
今は札幌と滋賀出身の弟子坊さんが交互に来てるようだ。

たまに月命日が休日にあたる時は、私も数珠を手にお経をあげることにしてるが、先の日曜日がその日だったので久しぶりに同席した…

まだ息子と同じくらいの紅顔の弟子坊さん。
朗々とあげるお経は たいしたものだ

ふと思い出した…
昨年の秋…
下関の3才になる腕白小僧の孫を２週間ほど預かっていたが…
その時も月命日に居合わせたので、子ども用の数珠を持たせて無理やりお経を聞かせたものだ。

始めこそきょとんとしていたが、やがて 見よう見まねで数珠を手に、手を合わせながら頭をたれ…

｢むにょ むにょ…｣と念仏を唱えているではないか

それ以来、正月にやってきたときも、まずは仏壇にお参りするから始まる日課は 身についたようだ。

まずは大人が蝋燭に火をつけ、お線香を焚き、お輪を鳴らし て念仏を唱える…

いつの間にか孫は、
当初の｢むにょ むにょ｣から｢きみょうむみょう〜♪｣に進化してるではないか

｢三つ子の魂 百まで｣とはよく言ったものだ
純な幼な子は驚くほど知恵がつくのも早い。

今度来たときは…
神棚の詣で方も教えようかと思った

いや教えるなどとおこがましい事など考えずに、ただ身をもって示せばいいことだから、こんな容易いことはない。

こんなことを考えながらお経をあげた先の月命日だった…


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