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人生で大事な文書と言えば何だろう

入学願書、履歴・経歴書、不動産・物品売買取引書、念書、出生届、遺言書、死亡届…などいろいろあるだろう。
そのなかでも人生の早い段階で最も大事なのは、やはり何と言っても婚姻届だろう。

各種届け出や文書とは異なり直筆を求められる。

昨夜…
婚姻届に署名捺印した。
もちろん本人欄ではなく証人欄だが(笑)

今週末に結婚する三男…
すべての準備を終え 残すところ婚姻届の作成だけだ。

まだ一文字も書かれていない真っ白な婚姻届を前にすると、いつも緊張する。
ここ四年間で長男、次男に続き三度めになるが一向に慣れることはない。

姿勢を正し、下書きをして筆ペンで一文字一文字を丁寧に書くように努める。

書き終えると、いつも｢フ〜ッ｣と大きく息を吐く。

恥ずかしいくらい、私は字が下手だ
だが、大切なことは下手は下手なりに丁寧に書くこと。

最近はパソコンうちで事足りるようになり、直筆で書く機会も少なくなってきた。
すべてとは言わないが特に若者の文字の悲惨さは目を覆うばかりだ

小さく漫画チックな 文字、ぐにゅぐにゅミミズが這ったような文字、楽譜の音符みたいにぴょんぴょん跳びはねたまとまりのない文字♪、

企業経営者がこういった文字で書かれた履歴書を見たら、たとえ有名大卒であろうと面接する気さえ萎えてしまうだろう

直筆で書かれた文字とは上手、下手よりもいかに真心込めて丁寧に書かれたかを見透かされるもの。
その人の人格、品格さえも見る人にとって勝手に判断されるもの。

私に似て息子たちもみんな下手だ(笑)
だから、常々口を酸っぱくして言ってる。
｢字は大きくのびのびと丁寧に書けよ｣

婚姻届に真っ先に私が署名することにより、少しは気を楽にして丁寧に書いているだろうと信じている…



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