はじめまして。同性、異性に関わらず屈託のないよもやま話ができるメル友を探しております。趣味、グルメ、旅行、芸術、時事 etc.何でも気兼ねなく話せれば幸いですし情報交換もしたいですね。ちなみに私の趣味は美術・旅行ですが国内外の美術館巡りは最大の楽しみです。ついでの温泉巡りと土地の名産に舌鼓をうつこと。
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. バレリーナと聞いて人はどんな姿を思い浮かべるだろう ふわふわした白いチュチュ、つま先で立つトゥシューズ。 何より美しい跳躍や優雅な身のこなし。 それらは湖面に浮かぶ白鳥や悲劇のヒロイン像と重なり、夢みる少女たちの憧れの対象となる… そんなイメージを決定的なものにしたのがアンナ・パヴロワ 。 貧しい家庭環境のもと母親の手で育てられたアンナは、少女時代の一時期、田舎の祖母のもとで過ごした。 自然に囲まれ犬や猫と暮らす田舎の生活 …なかでも一番の友だちとなったのが猫のサーシャだった。 軽々とした身のこなし、背中を丸めて眠る姿、気取った足どりや、しなやかに動く尻尾。 そんなサーシャの様子をアンナはよく真似て踊っていたという…。 そして猫だけでなく蝶や小鳥、花や森の精へと想像をふくらませていった… 猫を愛し友とした少女が「白鳥」になるのはもうすぐだった。 やがて帝室バレー学校を経てクラシックバレーの殿堂とも称されるバレー団で開花する そして自身のバレエ団を設立して世界を巡演するようになる。貧しい家庭の少女が世界的バレリーナになるというシンデレラ・ストーリーが、どれだけ世界中を熱狂させたか、日本公演を観た著名人の言葉にも残されている… 「僕はとにかく美しいものをみた」 - 芥川龍之介- 「ハンカチを咽喉につめこむほど涙を流して泣いた」 - 淀川長治- 後年、淀川さんはハリウッドの「ダンスの神様」と呼ばれたフレッド・アステアに会ったとき… 「パヴロワをみた… 彼女の白鳥を…」と言っただけで、 「なんて幸せな人だろう」と彼に抱きしめられたと述懐している… そして現在… パヴロワの代名詞となった「瀕死の白鳥」は、その追随を許さぬ完成度と美しさから、彼女の死後、この作品に挑戦する者は誰もいない。 無心に猫と遊んでいた少女は「白鳥」となって息絶えた… … … … …