はじめまして。同性、異性に関わらず屈託のないよもやま話ができるメル友を探しております。趣味、グルメ、旅行、芸術、時事 etc.何でも気兼ねなく話せれば幸いですし情報交換もしたいですね。ちなみに私の趣味は美術・旅行ですが国内外の美術館巡りは最大の楽しみです。ついでの温泉巡りと土地の名産に舌鼓をうつこと。
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. 前回からの続き 今から28年前の1990年… 突然だった何の前触れもなく当時の大蔵省銀行局は一通の通達を市中銀行に送付した。「不動産への融資は自粛するように」 いわゆる「総量規制」だが、その効果は絶大だった まるで真っ赤に焼けた鉄に冷水をぶっかけたようなものだった。 そこから先は坂道を転げ落ちるようなもの。 不動産に限らず、株式や債券までが道連れになったかのように急落していった。 まさか、この状態がアベノミクス登場までの氷河期のような冬の時代が続くなどとは、当時誰も思わなかっただろう… 元不動産会社を経営していた知人がいたが、当時のことを生々しく話していた 社員が100人ほどの中規模の会社だったが 、バブル中期に一気に業績を拡大し、末期に大勝負に出た。 再開発著しい福岡都心部の一等地を銀行融資により35億で手に入れ整地して倍ほどで売りに出した直後の「総量規制」 彼が言うには… 「おだてられて二階に上がったものの、梯子をはずされてしまった」 それからは売りに出すどころか価格は急落し、銀行からは貸し剥がしにあい、会社はあっけなく倒産。 莫大な負債を抱えて妻とは離婚、数年間は国内を転々と流れほとぼりが冷めたころ帰郷するも居場所がなく近辺の地方都市に落ち着く。 まだ健在ならば、 70歳半ばであろう彼に訊ねたことがある。 「倒産した時点では、他にもかなりの資産があったでしょう。 今はどうなってますか?」 彼は懐かしむような目をして言った。 「会社名義の宅地や山林が何ヘクタールかあったが、今は財務省の理財局が所有してるよ」 「銀行じゃなくて財務省」 そう 国税を滞納していたため優先的に 国が取り上げてしまったのだ。 徴税権とは、かように強大だ 四畳半一間のボロアバートでひっそり暮らす彼の姿は今でも 忘れられない… 以下、次回へ …