術後17日目
奥歯の詰め物がとれたので矯正歯科医の先生に朝一で連絡し、午後から診て頂くこととなった。やはり虫歯になっているため虫歯の治療が優先となった。ただ、矯正歯科医の先生は虫歯の治療を行わないため家の近所にあるいつも行っている歯医者さんで虫歯の治療をすることになり紹介状を書いてもらった。
ここで診察終了となるところ、例のフックの話となった。先生も心配されてたようで、痛みについて聞かれた。痛みは少しはましになっていたが、まさか自分でフックをペンチで曲げたとも言えず、痛みはあまりかわらないと言ってしまった。「3ヶ月耐えられますか」と聞かれたので、「何とかなりませんか」と答えたところ、しばらく考え込まれ、「噛み合わせの状況も悪くはないので、上下の歯茎のボルトを今から取りましょう」と・・・。えっ!ホントに!取ってもらえるのですか!!
早速、ボルト撤去の準備で歯科衛生士さんが慌ただしくなった。再び診察台に寝かされた。アンカーの先端は歯茎に埋もれて見えないため歯茎を切開しなくてはならない。上下の歯茎に麻酔注射をうち、痛みを感じなくなった時点で歯茎を切開しネジを回すようにしてアンカーを取り出した。取り出した後、切開した上下の歯茎を糸で縫ってもらって完了した。先生曰く、アンカー撤去の最短記録だそうだ。知覚過敏の歯も少しずつ良くなってきているので、フックがなくなればほぼ手術前の感じに戻りそうである。入院中に歯の詰め物(アマルガム)が取れたと言うのを忘れていたお陰で、さらには入院中に応急処置をしてもらった詰め物(樹脂)が取れたお陰で、今日フックを撤去する運びとなった。フックが取れた喜びに、帰りの車の中で「試練の神様」に感謝した。感謝したが・・・やはり「試練の神様」そう簡単には楽にしてくれなかった。
麻酔が切れるとどうなるかすっかり忘れていた。縫っているので麻酔が切れると痛いに決まっている。鎖骨を骨折したときも、今回顎変形症の手術をしたときも麻酔から覚めたときが地獄であった。時間が経つにつれ歯茎に激痛が・・・。仕事をしていたがもう仕事どころではない。我慢の汗がしたたり落ちる。病院ならここで座薬の登場であるがそんなものはない。仕事を切り上げ自宅のベットで痛さに転げ回った。とりあえず自宅にあったイブクイックを飲んでみたが、いくら経っても一向に痛さが和らぐ様子がない。あまりの痛さに吐き気もしはじめてきた。病院なら看護師さんを呼ぶところだが・・・。
そのときふと思い出した。退院の2日前いつものように
担当の看護師さんが痛み止め(ロキソプロフェン)を2回分持って病室にこられたが、痛みが和らいでいたのでもう飲まないことにした。その時看護師さんがお守りがわりに痛め止めを持っておいたらと言われたので、お薬手帳に挟んでおいたのを思い出した。すぐに探して飲んでみたところ10分くらいで痛みが和らいできた。ロキソプロフェン恐るべし。それから看護師さんありがとう、お守り役に立ったよ!ようやく楽になった。