大学時代の体験談G
全身に伝わる悪寒のようなゾワゾワとした感覚が襲ってきた。誰かに触られた。もちろん部屋には自分一人きり。ただ恐怖に闘いながら何もするでもなく布団にくるまってたぶんそう感じただけで気のせいだみたいに自分に言い聞かせるようにして眠ることにした。幸いにもその現象はその夜は一度きりで何もなく朝を迎えた。数日が過ぎ、あの時のあの冷たい手のひらの感覚も忘れた頃、再びそれは襲ってきた。またいつものようにすべての明かりを消して布団に入り、うつらうつらとしたその時にまたあの冷たい明らかに女の手が僕のお腹を撫でた。ゾワーっと駆け抜ける寒気と恐怖。思わずヒェッ!?と声を上げてしまった。怖い話は大好きだし、過去に何度か霊の類いは見たりした経験は会ってが自分自分に触ってくるという経験は一度もなかった。その為か完全にビビってしまい、金縛りにもなっていないのに身動き一つ出来ずただただガタガタと布団にくるまって怯えて朝を待つしかできなかった。 つづく