達観とはどんな意味?用法・英語表現・類語の意味と達観した人の特徴を紹介

達観とはどんな意味の言葉かを徹底解説!

達観とはどんな意味の言葉かを徹底解説!

達観とはどんな意味の言葉か知っていますか?達観という言葉を聞いたことはあっても、意味や使い方についてはわからないこともあるでしょう。しかし、会話のなかで「あなたは達観しているね」と言われたときに、言葉の意味が分からなければ、返事に困ってしまいますよね。今回は、達観の意味と使い方、英語表現を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

達観の意味は?

達観とは、先への見通しを広く持っていることや、遠い未来の情勢などを見通していることを指す言葉です。また、目先の些事にこだわらず、道理を見通した動じない心理で物事にのぞむという意味もあります。人に対して達観しているという言葉を使うときには、冷静で落ち着いている人を指します。達観しているという言葉自体に悪い意味はありません。しかし、人に対して使う場合には、冷たい人であるといったややネガティブな意味が出ることもあるので注意が必要です。

達観の使い方は?

達観は、「達観する」「達観した考え」などの様に使うことで、先を見通した状態や心理であることを示します。また、「達観の境地」は、冷静さや動じない心の強さのレベルが一定以上の人などに対して使える言葉です。物事を見通している場合には、その視点のことを指して「達観視している」と表現することも可能です。いずれも、ささいなことには動じない冷静な判断力や広い視野を持っている状態を指すと考えてよいでしょう。

達観の英語表現は?

達観の英語表現には、「Perspective」があります。単に視点といった意味だけでなく、物事を見通せる見方との意味も持つ言葉です。単語ではなく言い回しで達観に近い意味を持つ表現には、「Take a long view」があります。長い目でみるという意味の表現です。また、「be philosophical」も達観に近い意味を持つ表現です。「Take a long view」よりも哲学的なニュアンスを持つ表現で、心理的な意味で先を見通す力がある状態を指しています。

達観と類語の意味が知りたい?

達観と類語の意味が知りたい?

続いては、達観に似た意味を持つ言葉である類語と、その意味を見ていきましょう。ここでは、達観と悟り・諦観(ていかん)の違いと、達観と俯瞰(ふかん)との違い、達観と老成(ろうせい)の違いについて紹介します。似通った意味を持つ言葉を知っておくことは、ボキャブラリーを増やすことだけにとどまらず、豊かな会話や感情表現をすることにもつながります。理解して使える言葉を増やすことで、人生の幅がもっと広がりますよ。

達観と悟り・諦観の違いとは?

まずは、達観と悟り・諦観の違いを紹介します。悟りとは理解することや気づくことですが、仏教用語では心の迷いがなくなって真理を会得することを指します。また、諦観とは物事の本質を見極めて執着を捨てるという意味を持つ言葉です。達観は何事にも動じないという意味を持つ言葉なので、悟り・諦観が持つ意味との違いに注意したいですね。

達観と俯瞰との違いは?

達観の類語に俯瞰があります。俯瞰とは、高いところに立って下を広く見渡すことです。また、物事全体を見下ろすという意味も持っています。達観と似た意味を持つ言葉ですが、違う点もあります。達観は主観的な視点で物事を見通すことを指しますが、俯瞰は客観的な視点で見渡している点です。このふたつの言葉を使う際には、どんな視点に立って使うのかに注意しましょう。

達観と老成の違いは?

老成とは、しっかりと経験を積んであることに熟達することです。また、そのほかに、実際の年齢よりも大人びている場合にも老成という言葉を使います。一見すると似た意味を持つ様にも思える達観と老成ですが、実は異なる意味を持つことがわかりますね。ちなみに、韓国料理の鶏肉の水炊きである「タッカンマリ」と達観という言葉は似ていますが、関係性はありません。

達観してる人とは?人生や人間関係の特徴は?

達観してる人とは?人生や人間関係の特徴は?

続いては、達観してる人の人生や人間関係の特徴を見ていきましょう。達観している人がいた場合、周囲の人はその人のことをどんな人だと感じるのでしょうか。達観している人の気持ちと心理、恋愛観を紹介します。また、達観している人の境地や人間関係の特徴についても確認しておきたいですね。

達観している人の気持ちと心理は?

達観している人の気持ちと心理とは、一体どのようなものなのでしょうか。達観とは、年齢を重ねれば誰でもなれる状態ではありません。逆に、高校生男子など、若くても達観している人もいます。周囲の人や物事に惑わされず、確固とした自分の考えを持ってこそ達観した心理に達することが可能です。達観している人は先を見通す力があるので、少しのことでは動揺しません。予想外の事態が発生した場合でも、騒いでも事態が好転するわけではないことを知っているのです。

達観している人の恋愛観は?

達観している人は冷静なので、一見すると冷めているように見えることもあります。しかし、感情を外にあらわさないようにコントロールしているだけで、感情がないわけではありません。そのため、達観している人も恋愛をします。しかし、達観していない人よりは、恋愛が原因で日常生活に支障をきたすような事態は起こりにくいでしょう。また、達観している人は落ち着いているので、恋人同士になれば心安らぐ恋愛関係が築けます。

達観している人の境地や人間関係の特徴は?

達観している人は、通常よりも物事や人に対する欲がありません。そのため、達観している人は他人から見ると無欲で淡々とした人に見えがちです。しかし、それは自分がしっかりと感情をコントロールしているからこそ。達観している人は、自分に厳しいのが特徴です。しかし、達観している人は他人に必要以上に厳しいわけではありません。そのため、冷静な人だと思われがちですが、達観している人は周囲の人と良好な人間関係を構築できますよ。

豊かな人生を送るために何事にも達観した考えを持とう

豊かな人生を送るために何事にも達観した考えを持とう

欲や煩悩に支配されていると、自分が本当に目指すべき姿を定めにくくなります。先を見通して冷静で心穏やかに過ごすことができれば、人生をより生きやすくなるでしょう。豊かな人生を送るために何事にも達観した考えを持ちたいものですね。相手を表現するために達観という言葉を使う際には、相手にどのように受け取られるかを考慮したうえで使用してください。達観という言葉の意味と用法を正確に理解して、適切に使いましょう。