自意識過剰の意味とは?周りにこんな人がいたら要注意

自意識過剰の言葉の意味とは

自意識過剰の言葉の意味とは

自意識過剰(じいしきかじょう)とは、自分が相手からどう見られているのか気にする状態をいいます。自意識過剰の反対語には、あまり聞かない日本語ですが無意識過剰があります。これは自分の発言や行動などに無頓着なだけではなく、周囲の人のことも気にしない状態です。極度の自意識過剰な状態は、あがり症です。自意識過剰の使い方は、人の目を気にしすぎる人に「勘違いだよ。あの人がそんなこと思ってるわけないじゃない。自意識過剰なんじゃないの?」などと相手の神経質な反応の仕方に対していうことがあります。自意識過剰の具体例を紹介しましょう。

他人からどうみられているか気になる

自意識が芽生えると自分が他人にどう映るのかを意識するため、身なりだけではなく声や話し方などさまざまなことが気になるようになります。自意識過剰の人は、とにかく他人の目が気になります。職場の上司や同僚に自分の仕事ぶりとどう思われているか、学校で同級生に何といわれているのかなど、年中人の目を気にしながら過ごしています。

ナルシストになる

自意識過剰になるとナルシストになるタイプもいます。たとえば職場の男性や女性が自分のことを好きだと思い込んで、急ぎの用事ではないのにその人の近くに行きあえて話しかけられる場を作ったり、デートに誘われる可能性があると信じてその人と会うときにはおしゃれに気合いを入れたりと、実際は特別な感情を持っていない人から好まれていると勘違いします。

被害妄想が膨らむ場合も

ナルシストとは逆に自意識過剰になって被害妄想が膨らんでしまう人もいます。人の目が気になりすぎて、「あの二人が話しているのは、自分の悪口ではないか」、「ランチに自分だけ誘われなかったのは、嫌われているからかもしれない」などと考えて落ち込んでしまいます。

自己肯定感が低い

自意識過剰の人には、自己肯定感が低い人も少なくありません。自己肯定感とは、自分を認めて受け入れる気持ちです。ありのままの自分のことを受け止められないため、他人からの評価を気にしてしまいます。その結果、他人の自分を見る目が気になり、過剰に反応してしまうのです。

自意識過剰になる原因と特徴

自意識過剰になる原因と特徴

自意識過剰になる原因や特徴について見ていきましょう。自意識過剰の人は、過去の周りとの関係や自分の性格、心理的な葛藤や思い込みなどさまざまな理由で、自意識過剰になってしまうことがあります。自意識過剰になっていること自体を気づいていない人もいるため、なかなか人の目を気にする生活から抜けられない人もいます。

周りの人たちから愛されなかった

幼少期や思春期など今まで周りの人から愛されなかったと感じている人は、自意識過剰になることがあります。これは、男女の恋愛の意味だけではなく、親や兄弟、友達などにもいえることです。愛されたという実感がないため、常に愛を求めてしまいます。愛されるためにいい子でいようと思ったり、見た目を気にしたりするため人からの目も気になってしまうのです。

自分自身を受け入れられない

自分のことを好きになれずに受け入れられない人も自意識過剰になりやすいタイプといえるでしょう。自分を受け入れられない原因は、自己肯定感が低い、親から大切に育ててもらえなかった、成功した経験が少ないため「自分は何をやってもダメだ」と思い込んでいるなどさまざまです。自分に自信がなく、周りからどう見られているかが気になって自意識過剰の状態になります。

完璧に行動したい性格

完璧主義者も実は自意識過剰の場合があります。かっこいいまたはきれい・かわいい人がみんなから注目される、優秀な人じゃないと受け入れてもらえないなどと考えて、自分自身も完璧になることを求めます。しかし、なかなか完璧にこなせないことに落胆し、自己嫌悪になり人からどう見られるか過剰に反応してしまいます。

自意識過剰と感じたときの対処法

自意識過剰と感じたときの対処法

もしも自分で自意識過剰だなと感じたら、少し普段の行動や意識に注意を向けてみましょう。自意識過剰の人は、人からの評価が気になりますが、実は自分の内面にもとても意識を向けています。内側に意識がいくからこそ、他人の目が気になるのです。いくつかの対処法を紹介するので、「自意識過剰気味だな」と感じたら行動や意識を変えてみてください。

他人と比べない

人と自分を比べないようにしましょう。人の目を気にするのは、人の評価と自分自身が思っている自分とを比較していることです。他人は他人、そして自分は自分と周りの人と自分を切り離して考えたり行動したりできるよう訓練してみてください。「こんなことをしたら人に嫌われないか」などと思う必要はありませんよ。

人の言葉をポジティブに捉える

人から言われた言葉はポジティブに捉えましょう。たとえば、会社の上司から「おはよう、今日は始業ギリギリだね」と言われたら、遅刻しないか気にかけてくれていたんだと思いましょう。「いつもユニークなファッションをしてるね」と言われたら、個性を認めてくれたんだと捉えてください。言葉は受け止め方で大きく変わります。人の発する言葉に振り回されないようにしましょう。

自己肯定感を高める

自己肯定感を高める練習もしましょう。すべてを完璧にこなす人はいません。目標を設定するのはいいことですが、達成までのハードルは低めにしましょう。「今週は、毎朝起きてから犬の散歩ができた。」、「目標にしていた週3回お弁当をちゃんと作れた」など、決めたことをこなせる回数が増えると、自分はやればできるんだと感じて自己肯定感も強くなります。

いい加減を受け入れる

時には設定した目標を達成できないときもあるかもしれません。でも完璧を求めないで、「こんなときもたまにはある」とのんびり構えましょう。完璧にできなかった自分を責めずに、「また明日(来週)から頑張ろう」と思えばいいのです。小さな目標をマイペースで達成していけば、自信がつくだけでなく、いい加減も受け入れられるようになります。

自意識過剰の意味を理解して克服しよう

自意識過剰の意味を理解して克服しよう

自意識過剰の意味は、他人の目を意識しすぎてしまう状態をいいます。自意識過剰になる原因はさまざまですが、自分で自意識過剰だなと思ったら、少し意識や行動を変えてみるといいでしょう。他人と自分を切り離して考え、完璧主義をやめればもっと肩の力を抜いて自分らしく生きられるようになります。