ネトストとは?具体例やネトストをしないための対処法について解説!

ネトストとはどんな意味?

ネトストとはどんな意味?

ネトストは、ツイッター・インスタグラム・フェイスブックなどのSNSを通してストーキング行為をするネットストーカーの略語です。特定の人の投稿を逐一チェックして、個人情報だけでなく交友関係や居場所などまで突き止めようとする特徴があります。投稿を見るだけでなく、誹謗中傷に値するコメントをしたり、SNS上でとどまらず現実世界でもストーカー行為をしたりすると、相手側に実害が及ぶため犯罪になる可能性もあるでしょう。ネトスト被害は、SNSが普及した現代社会において身近に潜む問題となっています。

ネトストに該当する具体例

ネトストに該当する具体例

特定の芸能人や知人のSNSをチェックするのは法に触れないのに、どこからネトストに該当する行為になってしまうのか基準が曖昧な人もいるでしょう。具体的な基準を理解しておかないと、自分では気付かないうちにネトストをしてしまっているかもしれません。SNSに触れる時間が長い人はネトストの判断基準として具体例を押さえておくことで、一線を越えてしまわないように行動をセーブする意識が持てるでしょう。

相手のSNSアカウントを特定して個人情報を探る

何かのきっかけで知り合った、もしくは一方的に知り、気になった相手のSNSアカウントを特定して投稿を楽しむ行為はネトストには値しません。しかし、相手のSNSから年齢・出身地・住所・学校または勤め先など、個人情報を調べあげる行為はネトストに値します。ツイッターの誕生日検索を利用すれば生年月日の特定も可能ですが、もしも自分が誕生日検索までして相手の情報を知りたがっている場合は、ネトストに足を踏み入れてしまっている可能性があるので、思いとどまる必要があるでしょう。

相手の交友関係や行動範囲を探る

気になっている特定の人を取り巻く環境や交友関係まで全てを知りたいという心理状態は、ネトスト行為に拍車をかけます。相手が投稿した情報から、誰と仲がいいのか・恋人は誰なのか・フォロワーやフォローしている人・SNS上でやりとりしている人などを割り出し、現在や過去関係なく調べる行動はネトストに間違いありません。さらに、相手の行動パターンや居場所も知りたいほどネトスト行為がエスカレートすると、これまでに投稿された写真をもとに細かく分析して特定しようとします。ネトストをする人の執着心の強さは、写真の端に見切れているような程度でも徹底的に突き止めようとするので要注意です。

アカウントを複数作り相手に接触する

ネトストをする人は、万が一自分の本垢がブロックされたときのことを考えて、裏垢を複数所有することがあります。本垢とは異なるプロフィール画像・名前・情報などで、別人と思わせるような偽アカウントを作っておく用意周到さはネトスト行為に間違いありません。相手のSNSが鍵垢の場合も、相互フォローになれば投稿が見られます。架空の人物になりすます、または相手の趣味嗜好に合わせるなどして、相手のSNSをフォローしたりコメントしたりして、なんとしてもつながりを持とうとするでしょう。

実際にストーカーをする

ネトストをする人は、SNSにとどまらず現実世界でのストーカー行為に走る可能性もあります。住所・行動パターン・仕事や学校などの終了時間・現在の居場所など、ネトストによって知り得た情報をもとに、実際にバレないように相手を覗き見したり後をつけたりするのは、ネトストであることはもちろんのこと犯罪に値します。

ネトスト気質な人に当てはまる特徴

ネトスト気質な人に当てはまる特徴

ネトストをする人にはどんな特徴があるのでしょうか。自分ではネトストに縁がないと思っていても、ネトスト気質の特徴に当てはまる項目が多い場合は、SNSを利用する際は注意した方がいいかもしれません。ネトストをする人は心の中でどんなことを感じているのか、心理を知っていきましょう。

独占欲が強くプライドが高い

ネトストをする人は独占欲が強く、自分が一番好きでいる状態に優越感を感じます。投稿を細かくチェックして誰よりも多くの情報を得ようとしたり、裏垢を複数作ってつながりを拒否されないように先手を打ったりして粘着質な特徴があるでしょう。また、ネトストをする人はプライドが高いため、過去に恥ずかしい思いをさせられた、自分のことを切り捨てたように感じている相手に対して、自分が優位でいたいという心理があります。恨みや妬みを発散するうちにネトストの感覚が麻痺してくると、現実でもストーカー行為をする可能性があります。

束縛しやすく依存体質である

ネトストをする人は、束縛気質な特徴があります。自分が知らないことを他人が知っているのは耐えられないという心理です。相手のことを把握するためなら、人に迷惑をかけようが法に触れようが構わないという心理状態にまでエスカレートしかねないので要注意でしょう。また、相手の情報を知っているほど愛情深い、相手が喜ぶと思い込んでいる傾向があり、歪んだ愛情表現だとは気付いていません。コメントを無視されたりプレゼントを受け取ってもらえなかったりすると裏切られたと恨み、実際にストーカーとしてつきまとう可能性があります。

他人の気持ちに気付きにくい

ネトストをする人は、他人の気持ちに気付きにくい傾向があります。気になる人や知人、好きな人のことを深く知りたいと思うのは正常な心理だと信じて疑わないので、ネトスト行為がエスカレートしても自分では気付きません。人との距離の縮め方や付き合い方が分からず、悪気なくネトストをすることによって相手に近付くので、法律に触れてしまっても反省するどころか逆恨みをして粘着性が増してしまう可能性があります。

ネトストをしないための対処法

ネトストをしないための対処法

自分はネトストをしてしまっているのではないかと自覚している場合に、やめたくてもやめられない人もいるかもしれません。ネトストを断つためには強い気持ちが必要です。やめられないままネトストを続けていると、いつか法を犯してしまう恐れもあります。ネトストをしないためにできる対処法を押さえて、特定の人に依存することに生きがいを感じる心理とさよならしましょう。

精神的に自立して自信をつける

ネトストをしてしまう人は、自分に自信がないため誰かに依存してしまう背景があります。気になる人に対して現実世界で直接関わることはできないけれど、SNSを通してなら相手から見えないため何も怖くないといった感覚で、情報を突き止めようとしたりねじれた愛情を注いだりします。まずは、自分に自信が持てるように強い信念を持ちましょう。仕事やプライベートでなりたい自分になれるように努力を怠らなければ、精神的に自立していきます。誰かに依存しなくても安定した精神状態でいられれば、ネトストをしなくなっていくでしょう。

没頭できることを見つける

相手のことを考えないようにしようと思っても、時間に余裕がありすぎるとつい考えてしまったり、気になってSNSを開いてしまったりすることもあるでしょう。誰しも、時間に余裕がありすぎると無駄なことまで考えてしまうものです。ネトストを絶ちたい場合は、手っ取り早く他に没頭できることを探すといいでしょう。一人でいるとネトスト欲がセーブできない場合は、友人や恋人、夫婦で過ごすのも効果があります。プライベートが充実すれば、好きなことに費やす時間の方が増えていき、ネトストをする時間がなくなります。

自分のSNSアカウントを消去する

上記の対処法を試しても効果がない場合は、思い切って自分のSNSアカウントを消去すれば気になる人に関する通知も来なくなるでしょう。日常的に触れていたSNSがなくなることで、慣れるまでは気が気でなかったり、再インストールしたくなったりする可能性は大いにあります。しかし、自分は変わりたい、ネトストをやめるんだという強い意志があれば、少しずつネトストをしない生活に慣れて過ごしていけるようになるでしょう。

ネトストとは法律違反にもなり得る悪質行為!自分磨きで感情を安定させよう

ネトストとは法律違反にもなり得る悪質行為!自分磨きで感情を安定させよう

ネトストは、どんな人でも被害者・加害者どちらにもなり得る問題として身近に潜んでいます。たとえ法律には触れていなくても、相手にとって計り知れないほどの恐怖心を与え、自分にとってもやり直しの利かない大きな被害を生んでしまう可能性があるでしょう。SNSが生活の一部として発展した現代だからこそ、決して越えてはいけない一線を理解し、活用していく必要があります。