緊張しない方法とは?おまじないや心理学に基づいた緊張の克服方法を解説

緊張しやすい人と緊張しない人の違い

緊張しやすい人と緊張しない人の違い

緊張は、心理学的に自然な現象や感情とされているため、緊張しない人はほぼ存在しないと考えていいでしょう。ところが、どんなときも堂々としていて実力を120%発揮できるような人は存在します。このように緊張しているようには到底見えない人は、緊張との向き合い方や対処方法を知っていて、その緊張感をプラスに働かせているのです。では、緊張しやすい人と緊張しない人には具体的にどんな心理的な違いがあるのでしょうか。以下で解説していきます。

周囲からの評価やミスを気にしない

緊張しやすい人は、「失敗したらどうしよう」「みんなに見られている」と、周囲の目が過剰に気になる傾向があります。「ここで失敗したら自分の人生が変わってしまう」と言わんばかりに不安を感じ、自分自身でプレッシャーをかけてしまっているのです。やり直しの利かない一発勝負で緊張するなと言われた方が難しいですが、成功を収める人は何事も楽しんでいるものです。面接やプレゼンでも、伝えたいことが相手に伝われば、言葉の言い回しがおかしかったり、進行を間違えたりしても気にしません。「意外とそこまで周囲は、見たり聞いたりしていないだろう」「失敗したら、その時はその時だ」と細かいことは気にしない精神がポイントでしょう。

前向き思考で完璧ではなくてもいいという意識がある

緊張しやすい人は、完璧主義である傾向があるでしょう。少しのミスも気になってしまい、自分の理想通りに物事が進まなかった瞬間、ミスが重なってしまいます。完璧主義であるがゆえに、緊張時の落ち着かない気持ちや普段と違う声、手足の震えなどを無意識に完璧に取り除きたくなってしまい、余計緊張に対して意識が向きプレッシャーが強くなってしまいます。緊張しない人は、「失敗しても死にはしない」「次に活かせばいい」と前向きに考えられるので、リラックスしているように見えるでしょう。緊張もプレッシャーも感じてはいるものの、前向きな意識でいることを心がけているので、自分自身を縛り付けずにのびのびと目的に向かえるのです。

自分に自信があり心に余裕がある

緊張しやすい人は、ネガティブ思考で自分に自信がない傾向があります。失敗するイメージばかり想像してしまうので、周囲の人に励まされてもスッと心に入ってこないことが多く、緊張が取り除けません。緊張しない人は、本番のための練習を自分の自信につながるまでとことん行っています。これまでの努力に背中を押してもらうように、自信を身体に染み込ませるのです。その結果、堂々とした立ち振る舞いで人前に立てば、同じような内容でも緊張やプレッシャーが前面に出ている人との評価には大きな差が出るでしょう。

緊張しない方法

緊張しない方法

どんな人も、人前での発表や、テストや受験などを幼少期から経験してきます。自分が周囲の人よりもあがり症である自覚があったり、大事な時に心臓がバクバクして失敗してきた経験があったりと、思い当たる節や緊張に悩んでいる人は少なくないでしょう。では、緊張しないためにはどんな対策をすればいいのでしょうか。心理学的にも効果がある緊張しない方法を紹介していきます。

練習やイメトレなどで自信をつける

できる限り緊張しないためには、事前の準備を万全にして挑むことが重要です。本番と同じように時間を計測して練習したり、質疑応答の内容を考えておいたり、本番で起こり得るあらゆることを想定し事前に準備しておきましょう。緊張は想定外のことが起こると膨らみます。下調べ済みや想定内のことに関しては慌てずに対処できるので、自分が行うべきことを明確にしておくと自信につながります。また、行ったことのない試験会場などは下見しておくのもおすすめです。一度行ったことがある場所だと緊張が軽くなりますし、本番に向けての士気も高まるでしょう。

緊張していることを周りに話して緊張を受け入れる

緊張していることを事前に周囲の人に伝えておくのも、緊張しない方法として有効です。場の雰囲気が和み、人前で話しやすい空気感を作れるでしょう。ただし、「頭が真っ白になりそう」「〇〇が不安なんだよな」などネガティブな発言は、不思議と本当に起こることがあります。緊張を否定するようなマイナスな言葉ではなく、前向きな発言で緊張を受け入れるのが重要です。緊張することは悪いことではありません。全く緊張感の無い状態は、見方によってはやる気を感じさせない姿とも捉えられます。緊張感を背負いながら目的に向かう姿からこそ、真剣さや一生懸命さが滲み出るのです。自分の力を発揮する上で重要な反応であることと、必要以上に相手に緊張が伝わらないことを意識して、緊張する自分を受け入れてみてください。

身体的なリラックス状態を作る

身体的なリラックス状態を作る一つ目の方法は、深呼吸をすることです。緊張による心臓バクバク状態では呼吸は浅くなります。さらに、声は喉から出たようなか細い声になるでしょう。リラックスしている時の深くゆっくりな呼吸に近づけるように意識的に深呼吸をすれば、呼吸も改善され、声もお腹から出るようになります。二つ目は、体の力を抜くことです。人は緊張状態の時に肩が上がったり、手足に力が入ったりします。肩や指先を動かして簡単な運動やストレッチを行うと、固まった筋肉がほぐれ、体の力を抜くことができます。三つ目は、手足を温めることです。人は、緊張すると頭の方に血が回り、手足の血流が悪くなります。手足が温かい状態=リラックスしている状態だと身体は自然に認識しているので、スポーツの試合前やピアノのコンクール前には、手足を温めることを意識して緊張をほぐしましょう。

大きな声でゆっくりと話す

面接やプレゼンで質問を問いかけられると、慌ててしまい声が小さくなってしまうことがあるでしょう。声の小ささは、準備不足を疑われたり自信のなさを見破られたりして、実力を発揮できなくなる可能性もあります。大きな声でゆっくりと話す人は、自信に満ち溢れているような雰囲気が出るので、意識してみるといいでしょう。

自分に合う緊張しない方法を見つけてあがり症を克服しよう

自分に合う緊張しない方法を見つけてあがり症を克服しよう

あがり症は、緊張に打ち勝つために事前準備を抜かりなく行ったり、相手に真摯さが伝わったりと悪いことばかりではありません。緊張を取り除くことに意識を向けるとプレッシャーになり膨らんでいくので、自分がするべきことを忘れずに目の前の問題を一つ一つクリアしてみてください。自分に合った緊張の克服方法を見つけて、いざというときに気持ちを落ち着かせられるおまじないにできるといいでしょう。