亭主関白の意味とは?特徴や上手な付き合い方について解説

亭主関白とは?

亭主関白とは?

亭主関白とは、夫が家庭内で権力を握ることを意味しています。一家の大黒柱という圧力で大威張りしているイメージを持たれがちですが、亭主関白な夫は家族に対する愛情と責任感が大きい特徴があります。表向きには小言が多く家庭内のあらゆる決定権を握りたがる態度の大きい夫でも、本心では妻の支えに感謝していて必要としている一面があるでしょう。

亭主関白な夫とモラハラ夫の違い

女性の社会進出に伴って共働きが増加した現代社会では、亭主関白な夫は今時ではないイメージがあるでしょう。態度が偉そうだったり、妻の行動に口を出したがったりなど、男性と女性を差別するような行動はモラルハラスメントと似ている印象も受けてしまいかねません。しかし、亭主関白な夫は家族を思う気持ちから厳しく接する一方で、モラハラ夫は言葉や態度で妻の人格を否定するような精神的虐待をする特徴があります。夫の行動が家族を守るためのものだと確信できて妻が苦しんでいなければ、モラハラ夫ではなく亭主関白な夫といえます。

亭主関白の類義語と対義語

亭主関白の類義語には、「男尊女卑」が挙げられます。「男尊女卑」は夫婦関係に限らない言葉ですが、男性を尊い女性は男性に従うという意味合いは亭主関白と似ているでしょう。また、亭主関白の対義語には「かかあ天下」が挙げられます。家庭内で妻が権力を握ることを意味しており、「妻の尻に敷かれている」という言い方もするでしょう。

自分の父親も亭主関白だった人がなりやすい

共働き家庭が増加する前は、外で働く夫が偉くて、家庭を守る妻は夫の言うことを聞き支える役割という家族の形が主流でした。しかし、共働き家庭が増加した現代では、夫婦間のパワーバランスが対等になってきています。亭主関白が現代にそぐわなくなっている中でも、自分の父親が亭主関白だった男性は無意識のうちに亭主関白の特徴がにじみ出やすいでしょう。男性にとっての父親像は、子どもの頃に目にしていた父親の姿がモデルになりがちですが、反対に、子どもながらに母親の苦労を感じていた場合は反面教師になることもあるようです。

亭主関白な人の特徴

亭主関白な人の特徴

亭主関白な人は男としてのプライドが高く、女性から対等または下に見られることを極端に嫌う特徴があるでしょう。交際中の相手に共通する特徴もあるので、付き合ったり結婚したりする前に相手が亭主関白なタイプか見極めることもできます。性別関係なく対等な立場でいたい女性にとっては亭主関白なタイプと一緒にいると窮屈に感じるかもしれませんが、優柔不断で誰かに尽くすことが向いている女性であれば、亭主関白なタイプと相性が合うケースもあります。

プライドが高く自分の間違いや非を認めない

亭主関白な人は、プライドが高く自分の間違いや非を認められない特徴があります。いつでも自分が正しいと思っているので、相手に否定されてむきになったり、自分と異なる意見を聞き入れられなかったりするでしょう。また、頑固でもあるので自分の間違いを人のせいにしたり、素直に謝れなかったりもします。周囲の人に対して、自分の思い通りになるように強要する行動が見られたら、亭主関白の特徴に当てはまるといえるでしょう。

態度が大きく全てにおいて決定権を握りたがる

亭主関白な人は、態度が大きく偉そうにしがちです。結婚したら、妻に対して命令口調で話したり、自分でできる些細なことも妻にやるように指示してきたりするでしょう。また、家庭内の全てにおいて決定権を握りたがる特徴があります。家族の交友関係から子どもの進路などにまで口を出したり、「今は〇〇の気分じゃない」と献立にケチを付けたりする一面があるでしょう。

自分は仕事最優先で家のことは妻任せにする

亭主関白な人は、どんなときも仕事が最優先です。家族のために仕事をする自分が好きなので、休日に家族で出かける約束をしていても必要ならば迷わず仕事を選びますし、子どもの体調不良で自分が仕事を休むという概念は無いに等しいでしょう。子どもの有無に関係なく共働きが定着した昨今でも、女性に対して結婚したら家庭に入ることを強要してくる場合は、結婚後家事と育児を任せっきりにする可能性があります。

自信に満ち溢れていて頼りがいがあるが感謝を口にしない

亭主関白な人は、自分に自信があります。責任感が強くストイックなので、仕事に自分のエネルギーや時間を割くことに抵抗がない人が多いでしょう。自分の考えや価値観にブレがないので、頼りがいがあって尊敬できる部分も多くあります。しかし、相手にも同じレベルを求めてきたり、感謝の気持ちはわざわざ言葉にしなくても伝わっていると勘違いしたりしがちです。恥ずかしがり屋で不器用なので、何かをしてもらっても「やってもらって当たり前」と威張っているように見えやすいでしょう。

亭主関白な男性との上手な付き合い方

亭主関白な男性との上手な付き合い方

今時、亭主関白な人と付き合ったり結婚したりすると苦労しそうだと感じる人もいるでしょう。亭主関白な人には頑固で人の意見に耳を傾けない特徴がありますが、一度受け止めると相手の承認欲求を満たせて、どちらかが我慢することなく話を進められることもあります。亭主関白な男性が相手でも、自分らしく付き合っていくには上手な付き合い方のポイントを押さえておくといいでしょう。

相手の話を受け止めたり褒めたりして肯定する

どんな人でも、自分の考えを受け止めてもらえたり褒められたりしたら嫌な気分はしないでしょう。亭主関白な人が相手でも、明らかに間違っていることを言われたときは一度受け止めてみてください。おかしいと思うことを言われたら、「あなたはそう思うんだね」「私のことを気にしてくれてありがとう」などと返せば、相手のプライドを傷つけずその場を上手く収められます。相手の気持ちが落ち着いたら、「私はこうしたいな」と相手を否定せずに自分の気持ちを伝えるといいでしょう。

小言を真に受けずスルーしたり上手く頼ったりして柔軟に接する

亭主関白な人は、自分の思い通りにならないと相手に対して小言が増えることがあります。些細なことまで口うるさく注意されると、精神的に苦しくなってしまうでしょう。亭主関白な人が文句を言いだしたら、真に受けず「また始まった」と受け流す姿勢が大切です。自然に話をすり替えて、困りごとを相談したり相手を頼ってみたりするのもいいでしょう。亭主関白なタイプは、必要とされることに喜びを感じやすく、俄然やる気が出るので、こちらも柔軟な思考で甘え上手になるのが賢明な付き合い方といえます。

亭主関白の意味を理解して良いところを引き出そう

亭主関白の意味を理解して良いところを引き出そう

一度決めたことは曲げない意志の強さや真面目な一面は亭主関白な人の長所ともいえます。頑固で威張っているように見えやすいですが、家族のために不器用ながらに頑張ってくれているのだと思えれば、上手く付き合っていける人もいるでしょう。こちらだけが我慢したり苦しい思いをしたりしてまで付き合うことがないよう、亭主関白な人の特徴を押さえて柔軟に対応してみてください。褒めたり頼ったりすれば亭主関白な人の自信や愛情深さにつながり、良いリーダーシップを引き出せるはずです。