帝王切開の傷跡はセルフケアが大切?ケア方法と注意点を詳しく解説

帝王切開とは?傷跡が残るって本当?

帝王切開とは?傷跡が残るって本当?

帝王切開とは、妊娠時の状態などにより経腟分娩ができない場合に、お腹の皮膚と子宮を切開して子供を取り出す分娩の方法です。帝王切開はお腹を切るため、傷跡が残ります。帝王切開手術には縦切開と横切開があることと、帝王切開の傷跡は人によって異なることについて解説します。帝王切開の傷跡は、しっかりとセルフケアすることで残りにくくなりますよ。帝王切開について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。

帝王切開手術には縦切開と横切開がある

帝王切開には、縦切開(縦切り)と横切開(横切り)の2種類があります。縦切開は、視野が確保できて赤ちゃんが取り出しやすいので、緊急帝王切開やハイリスク出産の際に多く用いられる方法です。傷跡が縦に残るので、目立ちやすい特徴があります。一方の横切開は、予定帝王切開に多く用いられる方法です。傷跡が下着に隠れる位置なので目立ちにくいものの、術後の痛みがより強いとされています。どちらの切開方法を選択するかは、出産時の状態に合わせて医師が判断します。

帝王切開の傷跡は人によって異なる

帝王切開の術後の痛みや傷跡は、人によって異なります。一般的には、術後すぐから3日目までが痛みのピークで、その後は次第に収まってきます。傷口は3日程度でふさがりますが、完全に治癒するまでには3ヶ月から1年程度が必要です。産後数ヶ月は傷跡付近に力を入れると痛みを感じるケースもあるので、傷口に負担がかからないように過ごしましょう。傷跡は、時間の経過とともに、次第に目立たなくなっていきます。

帝王切開の傷跡はセルフケアが大切

帝王切開の傷跡は、退院後にセルフケアをしっかりと行うことで、痛みや傷跡が残りにくくなりますよ。傷跡の完治には少なくとも数ヶ月かかるので、きれいに直したい場合には、セルフケアを実施するのがおすすめです。産後は、赤ちゃんのお世話を優先して、自分のケアは後回しになりがちです。帝王切開の傷跡を目立たなくするための、かんたんにできるセルフケア方法を知っておきたいですね。

帝王切開の傷跡のケア方法と注意点は?

帝王切開の傷跡のケア方法と注意点は?

帝王切開の傷跡のセルフケアは、数ヶ月間続けることで傷跡を目立たなくする効果が期待できます。帝王切開の傷跡は、傷あとケア用テープを使ってケアするのがよいでしょう。また、保湿ケアと下着選びも重要です。帝王切開の傷跡をセルフケアする際に気をつけたいこともあわせて紹介します。近年の日本では、帝王切開で出産する女性が増加する傾向にあるので、傷跡を消す方法を確認しておくことが大切です。

傷あとケア用テープを使ってケアする

帝王切開の傷跡は、傷あとケア用テープを使ってケアしましょう。傷あとケア用テープは、傷がしっかりと治癒するまで、最低3ヶ月は使用するとよいでしょう。自然治癒する傷跡を保護するため、傷あとケア用テープを傷全体をおおうように貼り付けます。傷あとケア用テープは、貼ったまま入浴が可能です。5~7日ごとに新しい傷あとケア用テープに貼り替えてください。

保湿ケアと下着選びも重要

帝王切開の傷跡をきれいに治すためには、保湿ケアと下着選びも重要です。傷跡が乾燥すると、かゆみが出てくる原因となるので、保湿クリームを使いましょう。また、傷跡にパンツのゴムが触れると、こすれて痛みやかゆみを感じやすくなります。マタニティー用下着や帝王切開対応の産褥ショーツなど、傷跡に刺激を与えないタイプの下着を使うことで、帝王切開の傷跡のトラブルを回避できますよ。

セルフケアで気をつけたいことは?

帝王切開の傷跡をセルフケアする際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。まずかゆみを感じても、消毒はせず、かきむしらないこと。刺激を与えると、完全に治っていない傷跡にトラブルが発生しやすくなります。また、傷あとケア用テープを貼り替える場合に、やさしくはがして、傷を刺激しないよう心がけましょう。傷跡が肌の色と同じ程度に目立たなくなるまで、セルフケアを継続するのがおすすめです。

帝王切開の傷跡が気になったときの対処法は?

帝王切開の傷跡が気になったときの対処法は?

帝王切開の傷跡が治癒するスピードや、どの程度傷跡が残るかは人によって異なります。帝王切開の傷跡は、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになることもあるので注意が必要です。傷跡にかゆみや痛みが出てくるケースでは、治療がおすすめですよ。帝王切開の傷跡に、気になる症状がある人は、早めに皮膚科を受診するとよいでしょう。対策方法を詳しく解説していきます。

肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになることもある

帝王切開の傷跡は、術後の治りがよくない場合、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)やケロイドになることがあります。傷跡の皮膚が厚く盛り上がってくる場合、ケロイドの可能性があります。また、肥厚性瘢痕になった場合には、見た目の問題だけでなく、ひきつれた感覚やかゆみ、痛みを伴うことがあります。肥厚性瘢痕は、外用薬や内服薬で治療が可能ですよ。

かゆみや痛みが出てくるケースでは治療がおすすめ

緊急帝王切開で使用されるケースが多い縦切開では、横切開よりもケロイドなど見た目の症状が現れやすいとされています。また、帝王切開で分娩した人には、かゆみや痛みが出てくるケースが珍しくありません。かゆみや痛みを感じる場合には、日常生活に支障が出ることも考えられるので、我慢しないで医師に相談するとよいでしょう。

気になる症状がある人は早めに皮膚科を受診しよう

帝王切開の傷跡に不快な症状を感じる場合には、早めに受診して治療を開始するのがおすすめです。かゆいと感じたり、気になる症状がある人は、皮膚科を受診してください。病院に行く時間が確保できないからと放置することで、症状が悪化することも考えられます。帝王切開の傷跡に気になる点がある場合、出産した産婦人科での産後検診の際に質問するのもおすすめですよ。

帝王切開の傷跡はしっかりとセルフケアしよう

帝王切開の傷跡はしっかりとセルフケアしよう

帝王切開の傷跡は、しっかりとセルフケアすることで目立ちにくくなるでしょう。人によって傷跡の残り方が違うので、自分の傷跡について疑問がある場合には、医師に相談すると安心ですね。数ヶ月から1年程度のセルフケアは面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、丁寧にケアして傷跡をきれいにしていきましょう。育児に専念するためには、ママの体調を万全にしておくことが大切ですよ。